2018年5月は検索順位変動の波がここ数年の中でも小さい月だった?

管理しているサイトの検索順位を毎日記録しているようにしているのだけれど、しばらく低どまりしていたキーワードに2018年5月25日前後に変動があった。
今回の状況としては4月25日頃に一度落ちた(1ページ目から2ページ目くらい)順位が回復した、といった感じだ。

正直そんな大きなキーワードでもないし、サイトの性格的にも検索順位の上下によってそこまでアクセス数は変わらない(むしろ季節的な増減の方が大きい)し、検索順位やアクセス数よりサイトを見てくれた人に十分に情報を提供できているかの方が重要だと思っているので、個人的にあまり重視していない部分なのだけれど、(~~検索順位を気にしたがるのはSEOが全てだというSEO神話を信じている人や上位にいた方が気分がいいという見栄の場合ってあるよね~~)、Algorooで検索順位の変動見てたらちょっとおもしろいグラフになっていたので備考的に。

該当サイトのこれまで

このサイトで追跡していたキーワードの1つが「地域」+「業態」だった。
これがどのように推移していたかというと、2017年末に大きな順位変動あった際にかなり大きく順位を下げた。この時は医療系ワードに関するものだったということだがその余波をくった感じだった。※医療系のサイトではない。
このときの下落は2018年に入り1月末頃にほぼ回復する。

この後しばらく安定するが、3月初旬に若干下落1週間ほどで回復する。
これが4月末にまた落ちる。この下落は昨年末ほど大きくはないが、1ページ目から2ページ目にってしまうような落ち方になったので気分はよくない。4月の下落に関しては4月18日にGoogleのアルゴリズムのアップデートがあったということで、その影響があったかと思っている。
こういう後は波があるので、どこかで揺れ戻しがあるだろうと静観していた。
ここから件の5月25前後の変動が低どまりとなる。

これが今回元の順位くらいまで戻ってきた。
だいたい上がったり落ちたりでこれくらいの順位なので、今のサイトの現状はこれくらいなんだと思っている。

Algorooとは

自サイトの検索順位チェックをしたければGRCとかGyro-nとかSERPESCORE、いろいろなツールがある。
そういう検索順位チェックツールではなくて、今回見ていたのは検索順位変動全体の傾向をチェックしているツール(サイト)。検索順位の変動全体を監視することで、Googleのアルゴリズムに変更があった場合などを検知することができる。
その中のひとつがAlgorooだった。
参考サイトにAlgoroo以外のツールも挙げておく。

AlgorooではAlgorooが調べた毎日の順位変動の大きさが棒グラフになって示される。
変動幅が大きくないときは緑色で、大きな変動の場合はオレンジ色の棒グラフになる。(もっと大きいと赤になる)
「Goolge.com or Google.cobm.au」と「Desktop or Mobile」の掛け合わせで4パターン見ることができるみたい。
グラフのしたの年表をドラッグすると過去に遡っての変動も見ることができる。

2018年5月ひどく落ち着いた1ヶ月だった?

今回の順位変動をAlgorooで確認してみる。
5月24日がオレンジ色のグラフになっている。このときのDailyRooが2.55(DailyRooは変動の大きさを示す)、ところが翌日25日にはDailyRooは0.29まで落ちる。
つまり翌日は順位変動が極端に少なかったということだ。

そのような視点で見ていると、ここ数年で今回の順位変動の前(1ヶ月ほど)は異常なほど平穏な(順位変動が少ない)日々が続いていたことがわかる。
特に2018年になってからは、グラフがオレンジ色になるDailyRooが2.5に近い値をずっととってきていた。つまり2018年は5月初旬までは順位変動の大きな年であったと言えるだろう。

ところが5月中旬からこの順位変動が一気に小さくなる。
Algorooのグラフを過去に遡ってみると、赤いグラフが減ってきていることと、今回の順位変動の小ささが確認できた2014年からこれまでの中でも、かなり平穏な日々であったことがわかる。
※逆に2017年末から2018年初頭にかけての大きな変動の続いた期間がいかに長かったかもわかる。

ペンギンアップデートやパンダアップデートのような大きなアップデートは減ったにせよ、Googleでは日々その検索アルゴリズムを進化させていっているのだろう。
だからSEOの観点でいえば、昔使っていた手法が検索順位を上げるのに効果がないどころか、逆効果になるような状況も起こっているし、その中でも2018年は変動の大きい年だったと言える。

深読みしようとすれば、これまでアルゴリズムの更新の微調整を繰り返していたのが一段落しての安定期だったのか、もしかしたらもっと大きな暴風雨がくる嵐の前の静けさなのか。
今回の順位変動がどのような変更によって起こったかはわからない。
より専門性の高いものが上位表示されるようになったという噂もあるみたい。

サイト内で何かを売っているでもないし、広告を設置しているわけでもない。
そんな自サイトにとっては吉と出たというだけでやや満足している。それでも、サイトの管理や制作をしている人間としては、ユーザーにとって一番価値のあるページを届けたいという検索エンジンの気持ちと方向性は一緒なわけだから、その傾向というか、好みみたいなものはやっぱり知っているに越したことはないと思う。
わからないのと、わかった上で回避するのではえらい違うから。

参考サイト