Serposcopeのデータをデータスタジオに表示してSearch Consoleと見比べてみる

最近Goolgeのデータスタジオでまとめるのが楽しい。
いかんせんブラウザを開いていることが多いので、ブラウザで一度に情報が見られればそっちの方が楽でいいし、他の人と共有しやすい。
今回はSERPOSCOREのデータをビジュアル化してみた。

データの準備

SERPOSCOREからCSVをエクスポート

期間を指定し、ダウンロードのアイコンからCSVファイルをエクスポートできる。
※Excelで処理する場合は文字コードの関係で文字化けする場合あり。必要ならテキストエディタなどでExcelの処理できるShift-JISに文字コードを変えると大丈夫。

Googleスプレッドシートを準備する

データスタジオで読み込むデータはGoogleスプレッドシートにまとめることにした。
作ったシートは2種類。

  • 「集計」シート
  • 月別シート

このうち「集計」シートをデータスタジオ用とする。
月別シートは、エクスポートしたSERPOSCOPEのデータを1月ずつにまとめてシート化したもの。月が変わると1シートずつ増えていく勘定になる。

月別にシート分けせずに集計シートにどんどん行を追加していってもよいのだが、1枚のシートを毎月長くしていく作業が苦痛になりそうだったのでシート分けした。
そのため集計シートでは月別シートを自動で取得して一覧にしていく必要がある。

データスタジオに取り込みたいデータは日付(date)、検索順位(rank)、検索ワード(keyword)なので、月別シートの必要な列だけ持ってくるようにしたい。

A列

シート名は「serposcope」+「年」+「月」にした。

=QUERY({
        serposcope1801!A2:B;
        serposcope1802!A2:B;
        serposcope1803!A2:B
        },
"where Col1 is not null")

1行目にタイトルが入っているので2行目から範囲を指定。
SERPOSCOPEのエクスポートしたデータそのままなので、A列が日付、B列が検索順位となっている。

データスタジオのデータソースとして使うには、日付のフォーマットが違うので月別シートを作るときに手を加える。(hhmmddのフォーマットへ)
検索順位(rank)のデータはそのままでも使えるが、SERPOSCOPE上で圏外だったワードは32767となっているので、グラフ化したときに極端なグラフとなって変動具合がよくわからなくなるので、こちらも月別シートを作るときにあらかじめ対処しておく。(今回はデータを削除した)

C列

=QUERY({
        serposcope1801!E2:E;
        serposcope1802!E2:E;
        serposcope1803!E2:E
        },"
where Col1 is not null")

C列はキーワード。
これはそのままでよい。

これで月別シートが増えるたびに、Query関数の範囲に新しいシートを加えていけばデータスタジオの方でも新しい月を見ることができる。

A列からC列まで一括して範囲指定ができれば、1か月の更新作業時に変更加えるシートも1か所でいいのだけれど、いまいちうまくできなかった。
Selectで指定してあげるんだろうけど、どうすればいいんだろう?
もしくは範囲指定用のシートを別に作った方が効率的かもしれない。

集計と月別を別シートにしたのはもう一つ理由があって、1スプレッドシートあたり200万セルという上限があるので1シートにのせるデータを限定したかった。
1スプレッドシートあたりっていうのが、シートのことなのかブックのことなのかいまいちよくわかっていないのだけれど。
もしブック単位なのであるようなら、月別のデータを別ファイルにしてそこから読み取る形式に変える予定。

データスタジオでレポートを作る

Search Consoleのデータを並べる

データスタジオを使うメリット・デメリット

正直言ってデータをチェックしたりするには、SERPOSCOPEで見た方が見やすいかもしれない。
取得したデータをSERPOSCOPEの方で自動でグラフ化しれくれるし、サイト全体の傾向を見るにもこちらの方がいい。

Search Consoleとの比較

検索順位の変動が実際のサイト訪問に対する影響がどの程度あるかについて見てみたかったから。
コンバージョン率の低さを単純にSEOにのみ原因を求めるのはナンセンスだと思っているので、

共有ができる

SERPOSCOPEを自分のPCで動かしているので、せっかくいいレポートをSERPOSCOPEで用意してくれても、こちらのPCの前でしか表示できなかった。
データスタジオはデータの共有ができるので、「見ておいてください」といっておけば勝手に見てもらうことができる。

そのために毎月ちょっとした作業は発生するけれど、それで月全体を効率的に勧めることができるようになって(作業中の邪魔が入らなくなって)、なおかつ意見を求めやすくなるならこっちの方がいい。

単純にちょっと楽しい

きれいにグラフ化できるし、自分の見たいデータを自分の好きなようにレイアウトできるのはやっぱり楽しい。

Y軸のメモリを反転する方法がわからない

ここからはデメリットになる。技術不足、知識不足の可能性は全く否めないのだけれど。

検索順位なのでY軸の順位は上が1位になるようにしたいが、データスタジオの折れ線グラフでY軸を反転する方法を調べてみたけれど、この方法がわからなかった。
検索順位が上昇する様子をグラフに表示したかったのだけれど、検索順位がよくなるとグラフが下向きになる、というグラフになってしまった。

キーワードを2回入力しなくてはならない

元としているデータがSERPOSCOPEとSearch Consoleと違うものなので、同じキーワードで表示させたい時には、それぞれフィルタオプションを選択しないといけない。
これはちょっと手間。
Goolgeスプレッドシートにまとめる段階で、同一シートにSearch Consoleのデータもまとめてしまえばよかったのかもしれない。

期間に関しては、SERPOSCOPEとSearch Consoleのどちらのデータも一括して指定できた。
思いつきで作り始めてしまってるから、後々やりやすいように変えていこう。

参考サイト