Gravit Designerをインストールしてみて30分触った所感。
今回インストールしたのはVersion 3.3.2。
僕の使用用途
Windowsでちょっと作業するときになにか使いやすいベクターツールがあるといいなと思っていた。
Macの方にPhotoshopが入っているので、写真使ったりなんだりちょっと凝ったことしたいときはMacでPhotoshop + Affinity Designerの組み合わせになると思う。
ということで、Web関連の作業はMacに任せるとして(使っているフォントの兼ね合いもあるし)、Windowsでは配布する資料(プリント)を作ることが多い。
PowerPointやExcelでももちろんいいのだけど、使い慣れてるということでAdobe Illustratorみたいな感じの方が速くてきれいに作れるので。
比較の仕方としては、IllustratorでできたこととAffinity Designerとの比較、みたいな感じになると思う。
全体的な特徴
無料で使える
Adobe製品だとサブスクリプション方式で、そこまで使わないのに毎月お金が発生するのがつらいなっていうのもあってAfinity Designerは買い切りで嬉しかった。
Gravit Designerはいまのところ無料で使えるみたい。
無料でこの性能はかなり嬉しい。
Fireworksっぽい?
まずネットで見てみるとあんまり情報は多くないが、どうやらFireworksライクらしい。
IllustratorとPhotoshopを足して2で割ってよりWebよりにしたのがFireworksのイメージ。
ベクターとラスターと同時に使えるっていうのが特徴で、それからスライスの機能が優秀で、Webデザイナーさんが好んで使っていた印象がある。
操作感がIllustratorに近い?
拡大縮小の時のCtrl(Command)とかShiftとかその辺がAffinity DesignerよりIllustratorに近いかも気がする。
Illustratorを使ったことのある人ならより直感的に使いやすいのはこちらかもしれない。
ブラウザ上で使える
登録不要でUIも一緒、ファイルはダウンロードできるみたい。
別なPCで作業しなきゃいけないときにこれは便利だ。
Vivaldiで使ってみたけど、今のところ軽快に動いている。
日本語ローカライズ対応がない
いまのところHELPのLanguageから変更できるのは、English(英語)・中文(中国語)・Porutuguês(ポルトガル語)の3つ。
残念ながら日本語はないみたい。Illustratorなどを使ってればなんとなくイメージはつくからそんなに困らないかもしれない。
文字入力
日本語の入力
デフォルトのフォントが欧文フォントなので、単純に日本語を入力すると文字化けした状態で出てきてしまったけれど、日本語フォントに変更したら大丈夫だった。
日本語ローカライズに対応していないので当然といえば当然だけど縦書きの入力はできないみたい。
ちょっと面倒に感じるのはフォント名が期待通りに表示されないこと。
日本語フォントを探すときに「Sysem Fonts」の中から選んだのだけれど、游ゴシックなら「Yu Gothic」を選ぶ。游ゴシックなら、まぁ簡単なのだけれどインストールしてあったフリーフォントだと、「あんずもじ → APJapanesefont」とか「源ノ明朝JP → Source Han Serif JP」とか、わかってないとちょっと大変。
長体・平体がかけられない?
フォントサイズ変えたり、行間や文字詰めはできるみたいだけど長体・平体はかけられないのかな?文字の幅・高さを何%みたいな感じのはパネルは見つけられなかった。
どうしても長体・平体したかったらパス化(Modify → Path → )してからになるのかな。
それから基本的にテキストボックスのみみたい。
その他
キーオブジェクトに整列ができない
Illustratorに初めて搭載されたのはバージョンがいくつの時だったか。
Affinity Designer使い始めたときになくて不便だなって感じたキーオブジェクトに整列。
今のところGravit Desingerにもなさそう。そのかわりスマートガイドが出るのでそれを使うといいかも。
パターンが使える
これは大きい。マスクではなくてパターンを画像から選んでオブジェクトの背景にできる。
Affinity Designerではパターンが使えなくてちょっと不便だった。
スライス
書き出し関連はAffinity Designerが強烈なのでそちらに軍配があがる。
ドキュメントのカラーモードの設定(CMYK / RGB)はできない?
新しいファイルを作成する時点で、どのようなものを作るのか聞かれる(PrintとかFacebook Coverとか)けど、そこで決まるのかな?
オブジェクトのカラーを作るときはRGBとCMYKとかで作れたけれど。
それから解像度とか、その辺はもう少し調べてみないとだめだな。
画像の加工はAffinity Designerかな
Affinity Designerだとちょっとした写真の加工なんかもできてしまう(トーンカーブいじったりとか)、Gravit Designerだとどうなんだろう?そういう画像そのものに対する効果をつけるところは今のところ見つけられなかった。
用途的にそんなにビシバシ写真の加工したりとかということがない(簡単な資料作りがメインだから)ので、そんなに気にならない。
更新も速そうだし、こういったところはどんどん変更されていくのかもしれない。
操作感はかなりいいので期待。